ワープロ検定を知ってから受験・合格まで

私は担任の先生(以降H先生とします)にこう言いました。「次の試験を受けたい。1級が取りたい」と。次の試験とは11月に行われる検定で、校内でも希望者のみが受験する、少人数の試験の事です。

これは強制ではないので、クラスの中でも取ろうとする人はいなくて、主に上級生や普通科の人たちが4級や3級を取る為に受けるような雰囲気でした。 H先生は「お前なら出来るかも知れない」と仰り、1級用の問題集を貸して下さいました。

ビジネス文章

4級から1級の問題を見ると、その内容の濃いこと。そして字数の多さに驚いたのを覚えています。 「10分間でこんなに!?」とは思いましたが、諦めるつもりは全くなく、とにかく速度より ビジネス文章を学ぶことに専念しようと思いました。

こればかりは本当に無知だったので、基本から1つ1つ問題集を見て、回答を見て、分からない部分は聞いて……その繰り返しでした。その中でもよく覚えているのが数字などを並び替える「ソート機能」です。何故かなかなか使いこなせなくて、 受験当日も上級生にやり方を聞かれたくらいです。今思えばそんなに難しくないはずなんですけどね。

他にも図の作り方(要は線の引き方の応用)や文字の大きさの変更などを学び、たくさんの問題をこなすことでなんとなくではありますが、問題文の雰囲気を掴んでいけるようになったのです。

そうして、毎日ビジネス文章を覚えて、練習を繰り返す傍らで、筆記試験の内容も覚えていきました。 内容は難しくはないのですが、慣れない用語や語句に少しだけ手間取りました。

速度

速度の方は毎日ビジネス文章や友人とのメール・学校の授業で触れていたので、特に問題はなく、当時は10分間で1000文字程度の入力が出来ていたと思います。

いざ受験

そして、当日。1級を受験したのは上級生2名と私の3名のみでした。

上級生は「遊びで受けるだけだから合格できないのは知っているんだよ」などと笑って話してくれて、応援までして頂きました。 いくら練習を積んでいて、負けず嫌いな私でも、あの雰囲気だけは慣れません。緊張して、少しだけ指の動きが遅かったです。

速度はもうミスがない事を願うばかりで、筆記も80点以上である事を必死で願い、ビシネス文章は試験官の先生に 「問題よりきれいに作れていたよ」と言って頂けたので、少しだけ安心できました。

結果発表

数日後、学校に大きく合格者発表が貼り出されました。正直、見るのは怖かったです。 いつもは受験番号で表記されているので、受験票を握り締めながら掲示板へと向かいました。

すると、2級合格者の方々が少し大きめの文字で、番号とフルネームのセットで書かれていたのです。つまり、1級なら確実に名前も書かれているわけです。恐る恐る目線を上げると、そこにはたった1名分だけ名前が書かれていました。それは何度見ても私の名前で、私の受験番号だったのです。

一緒に受験した上級生の方のお名前がなかったのは寂しかったのですが、もう、何よりも嬉しくて仕方ありませんでした。

H先生には「本音を言うと合格するとは思わなかった」と言われ、学校集会では呼ばれ(1級合格者は校内初だったそうです)、 後日、私の住む県の県知事様からも表彰状を受け取りました。

本当にあのときの感動、そして自分に対する自信が生まれてくる感覚は今でも忘れられません。

けれど、H先生の指導や問題集が無かったら? 私はきっと1級を取得する事は出来なかったと思います。

参考:家で学習が続かない方は、試験前だけでも有料自習室を利用するという手もあります。